リアルに会った人ならご存知と思うが、自分は歯並びが悪い。
若い頃、フルートも習っていたが、歯並びの影響もあり、フルートの息を
吹き込む穴に息が左右に分かれてしまい一つにまとまらない。
指導する先生も技術以前の問題なので、グループレッスンでもいまいち
力が入らず、毎回息を一本化するようにと言われるばかり。
自分の子供の頃は、今の様に、いろいろな歯ブラシ、歯磨きチューブなど
デンタルリンス商品がある訳でも無い。
当時は、ラミネートチューブはおろかアルミのしわしわチューブでも新しい方で、
歯磨き「粉」が家では主流。後味も今の様に良くは無く、ミントの痛強い刺激が
口の中に残って、歯磨きは嫌いだった。
そのくせ、当時のお菓子は種類が少ない割に、毒々しいほど甘いものが多い。
このことから自然とどうなるかは、当たり前に想像できる。
次に出てくるのは恐ろしい歯医者の存在。
小学校の頃は、既に歯科検診はあったが、その通知を持って歯医者に強制的に
行かなくてはならない(学校の保険医の女医さんが、夜叉のように恐かった)。
当時は、歯医者=悪魔の図式が成り立っていて、
・待合室では、奥から子供の断末魔の叫びが聞こえてくる。
・歯茎に青い色の痛い注射をする。
・その後、ゴリゴリとペンチのようなもので左右にゆらしながらひっこ抜く。
・口をゆすぐと血で真っ赤。
クラスのガキ大将も目を真っ赤にして泣き腫らして出てきたのを覚えている。
こんな子供時代を過ごしたので、奥歯はかぶせ物だらけ。
先日、食事中にひょんなことから、そのかぶせ物が外れてしまった。
実は、このところ、1-2年おきに(ひどい時は半年もたたない内に)
かぶせ物が外れてしまうことが起きている。
またか、と思いつつ、つくばに来て初めて歯医者をネット検索した。
最近は、口コミ評判の歯科医なるものが簡単に検索できる。
ほっておくわけにもいかないので、とりあえず、近所の一番の評判医へ。
仕事の関係で、定時後でも診療してもらえるところや、土日診療があった
のも選択ポイントの一つ。
ところが行ってみると、子供の頃の悪魔の歯科医の印象とは大違い。
外観は全然歯医者らしくない。通りに面した大理石張りの3階建ての個人ビル。
こじゃれたのは外観ばかりではなく、中も下手なビジネスホテルよりよっぽど
しゃれた(吹き抜けにらせん階段と大きなシャンデリアまであり、ここは
結婚式場かと冗談を言いたくなるほどの)受付。
最初は、美容矯正歯科と間違えたかと思ったが、普通の歯科も診療科目にある。
ま、技術がダメなら他にかかればいいと、とりあえず診てもらうことに。
今までは、予約でも1時間待って5分程度の治療。
それも、小出しに治療を続けるので数ヶ月もかかるが、こちらに来て選んだ
歯科医院は、待ち時間も少なく(飛び入りでも10分ぐらいで呼ばれた)、
それにも増して治療が丁寧。いろいろとどこが悪いか説明してくれる。
昨日は2回目で歯形を取ったが、歯石除去も含めて2時間もかけて治療。
こんなに丁寧に時間をかけて治療してくれる歯医者には初めて行き当たった。
あまりに長く丁寧なので、歯石除去中にうとうとと寝かけてしまうほど。
口をゆすいでもほとんど血が混じらない。
寝入りかけるほど痛みもほとんどない治療。
個人医院ではあるものの、4人兄弟姉妹全て歯科医で、さらに外来から
応援の常勤医も来ている。なので、
・待たされない。
・夜間休日も診療。
・痛みもほとんどない。
・時間をかけてじっくり治療してくれる→これ、1番のポイント。
・最新の?医療機器(見たことも無いレントゲン機器)で診断。
…学会の最新情報も仕入れているみたい。
土曜に午後に診はじめてもらったが、帰る時にはとっぷり日が暮れてました。
確かに、それなりに費用はかかったけれど、
他のちょっとしみる所も、この際この治療が終わったら診てもらうことにした。
丁寧にきっちり治してもらえるなら、これも良し。
歯科医の印象が、子供の頃からのトラウマ、悪魔から変わった。
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